ハ・ヨンス(하연수 夏沇秀、Ha Yeon Soo)のプロフィール
ハ・ヨンス(하연수 夏沇秀、Ha Yeon Soo)
1990年10月10日生まれ、韓国・釜山出身。
2013年、映画「恋愛の温度」で女優デビューを果たす。
同年、ドラマ『モンスター~私だけのラブスター』では新人にしてヒロインに抜擢される。
2014年、ドラマ『伝説の魔女』
同年、映画『天気雨降る』
2018年、ドラマ『リッチマン』
同年、映画『あなたの名前はチャンミ』
2024年、NHK連続テレビ小説『虎に翼』(24年)などに出演している。
趣味 油絵、フィルム写真、ハープ演奏
ハ・ヨンスが日本人並に日本語が上手な訳
ハ・ヨンスは朝ドラの「虎に翼」で日本語を流暢に話しています。それも、まるで日本人のごとく違和感なくです。
そんなハ・ヨンスですが、その他にも多彩な才能を持っています。
その他の二つの才能
絵を描く才能が好きというレベルではない
彼女は小学3年生の時から絵を習い始め、中学生の時はアート系の学校に通っていたそうです。
韓国でモデルや女優業の傍らも、写真や絵画などの作品を制作し続け、SNSにアップしたり、番組の中で披露したりしていました。
2021年には韓国で初の個展も開催しているほどで、美術の才能は好きとかと言うレベルではないのです。
その腕前はデッサン力を見ても素晴らしく、虎に翼のロケの空いた時間で、共演者の梅子(平岩紙)さんの横顔を短時間で書き上げ、平岩さんを感心させていたそうです。
アニメーションにも造詣が深い
絵に卓越した才能を見出していた彼女ですが、同時にアニメーションにも興味を持っていました。
彼女は幼い時から日本のアニメに夢中で、特にジプリ作品に関心を寄せていました。
その為、高校はアニメーションの専門の高校に通っていたほどです。
また、アニメから芸術のヒントをもらっていたとも話しています。
メイクなどは荒木飛呂彦原作の「ジョジョの奇妙な冒険」をいつか参考にしたいとも語っているほどで、彼女のアーティスティックな世界の一端が見え隠れしているような気がします。
活動の場を日本に移して…
しかし彼女は芸術だけを追い求める夢想主義者ではなく、現実を直視する現実主義者だと言い切っています。
女優という仕事に出会えたことで、好きな絵も描き続けていける喜びも見出していると…
女優という仕事は彼女にとって、生きていく上で、まさに人生の核のようなものになっているのでしょう。
そして、更に飛躍する上で、日本のアニメは彼女のとって価値あるきっかけになっています。
日本のアニメに興味を持っていた彼女はそのアニメをリスリングすることで日本語を独学でマスターしました。
彼女は大好きな日本で女優業を邁進し、韓国と日本の架け橋になりたいと並々ならぬ想いを持っています。
特に彼女は日本の生活事情にも詳しく、日本の子供たちの環境の悪さ(貧困率)に心を痛めています。
環境の悪い子供たちのサポートに取り組みたいとも語っています。
彼女は子供のことが心底、好きなのでしょうね。それが故の発言なのでしょう。
そして、最終的には社会的に役に立つ人になるのが夢であると…まるで、「虎に翼」の彼女の役、崔香淑と重なってきます。
日本語が日本人並みに上手であるが故の彼女の金言
日本のアニメを見て、独学で日本語をマスターしたと言いましたが、案外その情報は間違いでも無さそうです。
ハ・ヨンスの座右の銘が「まねでも、そのうち、ほんものになる」です。
日本語も演技もそうやって取り組んできたと言います。
英語を覚える際も、まずはリスニング(聴く力)が大事だと聞いたことがあります。
言語の中でも日本語が難しいと言われていますが、日本のアニメを見ていたことで、自然と日本語を自分のものに出来たのかも知れませんね。
「まねでも、そのうち、ほんものになる」の深掘りと考察
学ぶことは真似ることから始まると言います。
赤ん坊も親を見て、言葉を覚えたり、言動も理解して行きます。
真似ることは基本であり、最も早い近道とも言われています。
尊敬する人を真似る
好きな人、尊敬する人を真似ることで、その人の思考力も身につくと言われています。
好きなスポーツ選手のフォームやプレースタイルを真似ることで、技術力の向上が図られます。
または、頭の切れる人や回転の速い人の癖や仕草を真似ると、自然と言動なども似てきます。
仕事は見て覚えろと言う訳
見て覚えろ、見て盗むとも言いますが、色々と手取り足取り教えてやると、身につかないものです。
自分で師匠の技を真剣に盗むように自発的に行動することにより、より以上に発見や気付きがあるのです。
なので、教えてもらおうと言う意識を捨てて、取り組まなければならないのです。
「優れた芸術家は真似をし、偉大な芸術家は盗む」と言われています。
何に対してもそういう姿勢で臨むことに意味があるのです。
自分の既成概念を捨てて真似る
真似る際に「ここは絶対に違う」と言うところが出てきます。
しかし、「悪い」や「間違い」や「おかしい」と思うところにも意味があるのです。
そういうところも徹底的に真似ることにより、更なる自分越えに繋がるのです。
偉大な功績を残している人は真似て真似て進化している
かの有名な室町時代の能楽師である世阿弥の言葉です。
” 物まねの品々、筆につくしがたし。さりながらこの道の肝要なればその品々をいかにもいかにもたしなむべし。およそ何事をも残さずよく似せんが本意なり”
「真似ることこそが重要であり、研究に研究を重ねろ」と言った意味であります。
そうやって人間は真似ることにより進化してきたと思います。
スポーツでも科学者でも、あらゆる研究により功績を残している人がたくさんいます。
自分のような平凡な人間はまずは考えるより、真似ることこそが成功への近道と思い、努力して行きたいと思った次第です。